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「MARITIME JAPAN Ltd.」さんにインタビュー掲載していただきました。



一般社団法人KAYAメソッドの代表でありバレエダンサーでもある作間草さんに2月某日KAYAスタジオにてインタビューしました。

 

バレエダンサー、コンテンポラリーダンサー、ポールダンサーなど様々なダンサーが集う。ダンサーに限らず野球などのアスリートや音楽家もスタジオの門を叩く。更に、デスクワークを主に働く普通のサラリーマンや一家で個人レッスンに通い続ける家族や障害者の方々。種々多様なクライアントが通うKAYAスタジオ。そこでは長年苦しんだ様々な身体の痛みから解放された人、パフォーマンスを向上させた人や向上し続ける人、体調が良くなった人、などなどが通い続けておられます。スタジオに通う人、通い続けるクライアントに共通して言えることは、スタジオに通い自身の身体と対話出来るきっかけを作れたこと、心と身体の関係に気付き自身を見つめる様になったことではないでしょうか。スタジオレッスンで共に学ぶクライアント同士の会話を聞いていてその様に感じます。

 

そんなKAYAスタジオで様々なクライアントを指導するスタジオ代表の作間草(さくまかや)さんにバレエのこと、生い立ち、身体の使い方などなどたくさんのことを聞きたいと思いインタビューを申し出たのは1年前のこと。その後(2020年4月の緊急事態宣言による)一時的なスタジオ閉鎖、オンラインレッスンのスタートなどを経てますます作間草さんに対する関心は深まるばかり。今回、その機会をようやく得てまずはバレエで目指すお手本となるダンサーについて聞くことから始めてみました。

 

目指す身体の動かし方

−−−−−学ぶということもそうなのですが芸術というのは作品を模倣することや何か尊敬する人を目指すことから始まるというイメージがあります。そんな考えにもとづいてまず好きな、あるいは憧れたバレエダンサーはおられますか。
 

ジョルジュ・ドンのエネルギーが好きです。ジョルジュ・ドンになりたいというよりドンが出すエネルギーに憧れていました。具体的には、ドンの「ボレロ」を観て感動しました。(普通にバレエと言うとイメージする様な)がむしゃらに跳んだり回ったりというより、(派手な動きなどはなくとも)その人の内側から出るエネルギー、身体の中を巡らせ表に出る内なるエネルギーが伝わってくる。そんなエネルギーを醸し出す踊りに憧れていました。

そういう点ではマイケル・ジャクソンも似た様な身体からのエネルギーを感じます。ただ一つのポーズをしているだけで内側からエネルギーが外に放出されているのを感じられて感動します。どうすればそんなことが出来るのかをずっと考えて来ました。

 

−−−−−内側からのエネルギー。KAYAメソッドⓇに密接に関係していると感じます。また同時にその様なエネルギーを身体から出すにはどうしたらよいのでしょう。そもそもどういう過程でKAYAメソッドⓇは生まれたのでしょうか。
 

母の影響で幼少の頃からフィギュアスケートをしていました。そのフィギュアスケートからバレエに転向した際、バレエの先生を含め周りの方々からは私はバレエには向かない身体だと言われ続けました。身体は小さい。バレエに向いたX脚でもない。所属したバレエ団の中では身体が小さい方で周りには身体が大きくダイナミックな踊りが出来る人がたくさんいました。自分にとってその様な不利な中でどの様にすれば通用するのかを常に考えて来ました。それはバレエを始めたときからのことです。なので今KAYAメソッドⓇで教える基本としての支点を押さえるということ、これが脚や腕を長く強く美しく見せることになることはバレエを始める頃から理解していました。

更に、存在感が出る身体の置き方はどうすれば出来るかを日々追求してきました。バレエを通じて身体の使い方、見せ方を探求していく中で誰からも教わることなく自ら編み出したのがKAYAメソッドⓇなのです。

 

−−−−−KAYAスタジオのホームページにある「代表ご挨拶」に触れていますが最初はフィギュアスケートから始めてバレエに転向されましたね。その辺りのいきさつはいかがですか。
 

私は北海道の帯広という大自然豊かな土地で生まれ幼少時代を過ごしました。母の影響で最初にフィギュアスケートを始めたのですがバレエに出会い次第にバレエに惹かれていきました。物語の中の役を頂いて役を追いかけながら身体を動かしていくのがバレエです。その芸術性の虜(とりこ)になりました。バレエの芸術性に魅了され自分の出来ることはバレエであり自分の人生は踊ることしかないと信じる様になったのです。

一方で私を産み育ててくれた母の影響も大きかったと思います。芸大出のピアノの先生で家でピアノ教室を開いていました。その教え方が変わっていました。ピアノをするため何十人もの生徒さんを集めて合宿をするんですね。朝起きて畑に野菜を取りそれを食べる。コントラバスを一から作ったりとか、整体の野口体操のお弟子さんの先生を呼んで体操を生徒にさせたり、瞑想をしたりしました。瞑想の時間はほとんど寝てましたが。(笑) 昼楽器を作って夜その作った楽器で演奏するようなこともしました。もちろんピアノの練習や発表会もありました。そんな合宿を通じて五感を研ぎ澄ますことを学びました。その学びが今に生きています。


 

−−−−−お母さんのピアノ合宿の様子は何か草先生の今に通じる物を感じます。ピアノでもなくフィギュアスケートでもなくバレエを選んだ娘に対しお母さんはどんな思いだったのでしょうか。

母にとってピアノではなくバレエダンサーに進んだ娘のことは嬉しかったのではないでしょうか。ピアノもバレエも同じ芸術性があり共通の要素があると思います。私が演じるバレエの公演を見に来てくれて踊りと音楽がリンクして合っていると褒めてくれます。バレエの所作を音楽に合わせていると評価してくれます。

 

−−−−−先生はクラスでクライアントそれぞれの反応を丹念に見て聞いて矯正したりアドバイスしています。そこからクライアントの個性を重視している姿勢が伺われます。どういう考えからその様な教え方、教える姿勢を持つ様になりましたか。

やみくもに厳しく教えることではクライアントそれぞれの個性を壊すことになりかねません。元々人はそれぞれ生まれたときは天才なのだと思います。子供は皆生まれながらにして天才です。しかし、成長する過程でその本来の才能を失っていくのではないでしょうか。例えば、怪我をしたり病気になったりするなどの外的要因で失う場合もあるでしょう。また、精神的に病んだことでも元々持っていた才能を壊してしまう場合もあると思います。精神と身体とは密接な関係があるので精神的な問題が身体に影響することは多々あります。つまり、少しずつニュートラルな状態から崩れてしまうのです。これはトレーニングによって誰でも元に戻せると考えています。
 

 

それぞれの個性を尊重しその個性に沿った指導をする

−−−−−スタジオに通うクライアントそれぞれの個性を良く見極め、その個性に寄り添う指導の仕方をされていますね。個性を見極めその人に合った指導をする根底にはどの様な考え方を持っていますか。
 

身体の使い方がしっかり出来ている人がいる一方で全く出来ていない人もいます。人によってさまざまな人がいます。そのレベルによって教え方も当然違ってきます。どの様なレベルにいるかによって何が必要かも変わってきます。例えば、身体使いの天才であれば感覚が研ぎ澄まされています。その感覚を通じて身体の使い方を自ら会得する能力も備わっています。つまり、天才は身体を感じる感覚とその使い方の両方を知っているのです。これに対し、感覚が麻痺している人がいます。現代人は特に麻痺している人が多い気がします。その様な人の場合、まず感覚を取り戻すことから始める必要があります。また、身体の滞りがある人はまずリセットすることから始めます。身体を緩めてニュートラルに戻すのです。逆に、身体の滞りがある人がいきなり天才と同じことをしようとしても上手くいきません。つまり、人によってどこから始めるのかを判断するにはどの段階あるいはどのレベルにいるのかを見極めることが必要になります。

 

−−−−−バレエを始めたときから身体の動かし方や使い方をどうすれば良いかをずっと長い間じっくり考えてきた先生から見てスタジオを訪れるクライアントをどの様な視点で指導していますか。
 

小学校の頃から続けてきたバレエを20代後半に2年間全く止めていた時期がありました。札幌から東京に出てきてそれまでとは違う生活のスピード感についていくのに疲れていたのだと思います。また、地方から都会に来てビジネスとしてのバレエを続ける中で身体と心が段々乖離していったのです。そのことに気付いたとき一度立ち止まりました。いったい自分は何をやりたかったの?と悩みこれはまずいぞと思ってバレエからいったん離れたのです。今振り返ってみるとその頃は鬱状態だったのだと思います。2年ほど全くバレエを止め踊らない生活をしました。身体を動かさない生活を続けたことで体重は増え体温は下がり自律神経は乱れました。しかし、一方でこのままの生活を続けると健康を崩していくという自覚がありました。これではいけないと思う様になりました。そこで頑なに断っていたバレエを教える仕事を皮切りに段々踊ることを再開しました。

それまでの2年間のブランクにより身体を動かすパフォーマンスが下がっていました。そのためバレエを教えることを再開する際に身体を動かせない人の気持ちが分かる様になってきました。それまでは何故こんなことも出来ないのといった面持ちで教わる生徒の気持ちが理解出来ないでいたのです。それがバレエを一時的に止めたことで自身が身体を動かせない人の気持ちを体験し理解出来る様になりました。そこから基本のレベルからクライアントそれぞれのレベルに寄り添って一緒にバレエを通じて身体の動かし方を学び進化していくことを始めたのです。

 

オンラインレッスン スタート

−−−−−昨年2020年の4月初旬に発令された「緊急事態宣言」に伴う外出自粛要請がありました。ここからクライアントの皆さんがスタジオに足を運ぶことなく各自の家から参加出来るオンラインレッスンをすることになる訳ですが、そのいきさつを教えてください。

日々クライアントがスタジオに足を運んでくださりレッスンを受けて頂く。その当たり前のことが緊急事態宣言の外出自粛要請により出来なくなりました。事実上スタジオは(一時的に)閉鎖せざるを得なくなりました。それまで身体を進化させ導いて来た100人ほどのクライアントの進化を止めたくない。そのためにはどうしたらよいか。オンラインで自宅から参加して頂くことしかないと考えました。始めたばかりの4月は緊張の連続でした。初めてのことばかりでどうしよう、どうしようという試行錯誤の連続でしたね。日々のレッスンの組み立てや構成は全て自分独りで考えました。レッスンで教えるのは私。パソコンや通信機器を含めた機材は木原先生。クライアントへの連絡係は事務局の長谷川さん。3人が3人とも代わりのいない役割分担で1日も風邪を引けない緊張感の中で始めました。

 

−−−−−オンラインレッスンはこれまでのスタジオでのレッスンとはどの様に違うのでしょうか。そのために苦労したことや心がけていたことはどんなことでしょうか。

まず、クライアントが各自の家でレッスンを受けるためバレエの動作に必要なバーもその他の道具もありません。スタジオで使えていた道具を使えないという条件下で動作の組み立てを考えないといけなくなります。そこで普通の家庭にあるタオルや棒など百均のお店でも買える様な手軽なものを道具として使う工夫をしました。また、直接クライアントに触れて動きを確かめたりリアルに矯正することが出来ません。言葉と自分の身体一つで伝えるしかないのです。なので出来るだけ噛み砕いて分かり易い表現をしたり絵や写真を用意して伝える工夫をしました。また、画面を通してクライアントの動きを出来るだけ見届ける様心がけました。

 

−−−−−逆に、オンラインレッスンに変わったから良かったことやメリットはありましたか。

オンラインレッスンは火曜日から土曜日まで週5日行います。ほぼ毎日実施します。毎日身体に向き合う機会を得たことが大きなギフトでした。コツコツ毎日身体の内側から変化させていく、変化出来ることは本当に財産になると思います。オンラインで毎日朝10時からクライアントが参加する。リアルタイムで参加出来ないクライアントに向けては1日の中の昼や夜にでも好きな都合の良い時間に実施可能な様にアーカイブで録画を見て頂ける様に対応しています。特に、今年の年明けからは前日のレッスンを24時間録画で観ることが可能な様に対応しました。更に、週末から週明けにかけてはそれまでの1週間のおさらいとしてまとめてアップして週のどのレッスンでも選んで復習も出来る様にしています。

(2020年の)4月から最初の3ヶ月はそれまで教えてきたスタジオでのレッスンをそのまま教えることから始めました。3ヶ月が過ぎ毎日続け進化していく過程でさらにもっと進化しなければと思う様になりました。身体の内側にもっとアプローチしなければならない。これまでより深く内側へアプローチをしていくには更に内側に掘り下げていかねばならない。どうやってそのことを伝えるのかと毎日考えてきました。内側に掘り下げる、つまり身体の中から内観することへシフトしていくことを考えました。動作から内観、更に呼吸へと一番中心の核にまで詰めていきました。いったん呼吸が終わり一巡すると今度はまた始めの動作に戻るという噛み砕き作業が必要でした。この様におおまかに3ヶ月ピッチで一巡する繰り返しをしながら進化していくことを目指しています。

また、オンラインレッスンを始める以前から日本国内の遠方からスタジオに通ってくださるクライアントがおられましたが、オンラインとなることで国内に限らず海外からレッスンに参加出来ることになり窓口が広がったことが嬉しい変化ですね。

 

−−−−−オンラインレッスンが始まって生活が変わりましたか。

いかに正しく伝えていくのかを毎日毎朝(オンラインレッスンの前に)瞑想しながら考えることが日課になりました。クライアントへ伝えることが間違ってはいけない。あやふやなことを話してはいけない。そんな思いで朝のレッスンが終わった後調べ物をしたりして勉強しています。1日のレッスンだけでなく1週間のレッスン、1ヶ月更に1年へとレッスンをどう組み立て構成するかも考えています。

オンラインレッスンを始める前にKAYAメソッドⓇで教えてきた大切なこと、すなわち支点を押さえることやエネルギーラインを意識することはもちろんオンラインレッスンでも取り入れています。従来のKAYAメソッドⓇに加え動作から内観さらに呼吸へと意識を移すプロセスをオンラインレッスンに取り入れました。常に進化する。進化し続ける。その進化を毎日の積み重ねで習慣化し形にしている実感があります。

−−−−−これからのKAYAスタジオは何を目指すのでしょう。

オンラインレッスンを通じてクライアントが日々進化しているのを感じます。教えている自分自身も日々クライアントを通じて学びがあります。自分も進化しているのですね。クライアントも教える私も一緒に進化していく。そんなスタジオを目指していこうと思います。

 

《インタビュー 終わり》

インタビュー・記事
森田宏

MARITIME JAPAN Ltd.インタビュー原文

MARITIME JAPAN Ltd.のHPは下記より。

MARITIME JAPAN Ltd.

 

編集後記

インタビューを終えて数日YouTubeでジョルジュ・ドンのボレロを何度も観ました。映画「愛と哀しみのボレロ」を劇場で観たのは高校生のとき。ラスト30分オーケストラによるラベルのボレロが流れる中で丸い台の上で独り踊るシーン。そこには舞台の端から端を縦横無尽に跳ぶことも高く跳ねることもない。ほぼ同じ場所で短い動作を繰り返す一見何の変哲もない地味なダンス。白鳥の湖など古典バレエからすると全く別物にしか見えません。

訳も分からず当時観ていた高校生の私はそれでも何かを感じ取って背中に戦慄が走りました。その背中に走った電気の感覚をまざまざと思い出しました。40年前のことです。作間草さんのおっしゃるジョルジュ・ドンの身体から発するエネルギー。気というのでしょうか。

踊りの中に今観てみると確かに身体の軸が支点がしっかり押さえられています。ああまさにいつも教えられている要素や神髄があちこちにちりばめられている!その身体の使い方があってこそそこから発するエネルギー。そのエネルギーを分からずとも感じたのだ。あのとき圧倒された感覚が今は具体的な身体内部の動きとして見える。骨、筋肉、関節、内臓の動きとして分かる。しかし、それはまだ全てではない。ほんの一部でしかない。もっとKAYAスタジオに通い身体の動かし方の要諦を極めて理解を深める。そんな必要を感じました。進化は止めない。進化し続ける。KAYAスタジオで作間草さんの掛け声が「ボレロ」の中から聞こえて来る、そんな気がします。

2021/02/20

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